Friday, September 30, 2016 10:25 AM

パリ協定、11月上旬発効へ EU、10月批准で合意

 欧州連合(EU)は30日、ブリュッセルで環境相理事会を開き、地球温暖化対策の新枠組み「パリ協定」の10月初めまでの批准に向け、当初想定していた全28加盟国の国内手続きを待たず、EUとして批准を先に行う特別措置を取ることで合意した。協定の11月上旬発効が確実となった。

 10月3〜6日に開かれる欧州議会で承認を得て、同7日までにEUとしての批准を完了する。インドも10月2日までに批准する方針を示しており、批准国の排出量が協定発効に必要な世界の総排出量の55%を超える。

 温室効果ガスの二大排出国、米国と中国が既に協定を批准する中、EUは批准の遅れにより地球温暖化対策の「旗手」としての立場が傷つくことを懸念。最初の締約国会議での議論で、EUとしての発言権を確保する狙いもある。(共同)