Monday, June 01, 2020 10:16 AM

空港感染対策、乗客負担に 11空港、利用料値上げも

 国土交通省は1日、新千歳、福岡など11空港を対象に、新型コロナウイルス感染症対策に必要な費用を施設利用料に加算することを認める方針を決めた。今夏以降、空港ビル運営会社が値上げを申請して認められれば、運賃を支払う際の乗客負担が重くなる可能性がある。これと併せてバリアフリー対策や災害後の設備復旧にかかる経費も上乗せを認める。

 利用料は出発・到着ロビーやエレベーターの整備、手荷物カートの提供などに充てられ、チケット購入と同時に支払う。金額は空港ごとに異なり、羽田の場合は国際線2610円、国内線290円を加算している。

 料金は国の認可が必要。従来の仕組みでは、感染症対策や災害復旧に伴う臨時費用が生じても利用料を引き上げられず、バリアフリーなどの費用も利用者へ転嫁しにくかった。(共同)