Monday, June 01, 2020 10:19 AM

デモ暴徒化、4000人拘束 40都市で夜間外出禁止

 【ニューヨーク、ワシントン共同】ミネソタ州ミネアポリス近郊で起きた白人警官による黒人男性の暴行死事件を巡り、5月31日も米各地で抗議デモが起き、一部が暴徒化した。米メディアによると夜間外出禁止令が出たのは、首都ワシントンなど全米の40都市以上に達し、この数日間に少なくとも4100人が拘束された。

 デモに乗じて略奪などを試みる犯罪者集団も加わり扇動しているとみられ、デモ隊が求める警官処罰だけでは、早期に収束させることが一層困難な状況になってきた。

 死亡した男性はジョージ・フロイドさん(46)。ニューヨーク・タイムズは、外出禁止令を出した都市の数は公民権運動を率いたマーチン・ルーサー・キング牧師が暗殺された1968年以来の規模だと伝えた。一連のデモはこれまでに全米の75都市以上に拡大し、収束の気配はない。15州と首都ワシントンでは計約5000人の州兵が動員された。デモは英ロンドンやカナダ、ドイツにも飛び火し、国際的な広がりも見せている。