Tuesday, June 02, 2020 10:34 AM

接近で感染リスク2倍も 英医学誌、新型コロナで

 【ロンドン共同】新型コロナウイルス対策のための社会的距離を2メートルから1メートルに縮めた場合、感染リスクが倍増する恐れがあると、国際研究チームが1日、英医学誌ランセットに発表した。2メートルが「より効果的」とした上で、感染抑止のためには、他者から最低でも1メートル保ち、さらに顔や目を保護することが好ましいと指摘している。

 各国が新型コロナ対策の緩和に向かう中、社会的距離の基準には差が出ている。英国では公共の場で互いに2メートル距離を保つよう要請しているのに対し、1.5メートル以上と設定する国もある。研究結果は、「第2波」を防ぐための最適な距離を検討する材料となりそうだ。

 英国では、対人距離を2メートルで維持した場合、今後営業を再開する劇場や娯楽施設に入場できる人数が制限され、産業が打撃を受けると反発が広がっている。