Monday, June 15, 2020 10:16 AM

大リーグ、強行開幕で日程決定か MLBがオーナー会議へ

 【ニューヨーク共同】新型コロナウイルス感染拡大のため開幕が延期されている今季の年俸削減幅で選手会と対立している大リーグ機構(MLB)は、15日にオーナー会議を開いて今後の方針を協議する。全国紙USAトゥデー(電子版)が14日報じた。選手会の一方的な交渉終結宣言を受け、MLBが開幕強行の権利を行使する可能性が高まっており、具体的な日程が決まるかどうか注目される。

 USAトゥデーによると、MLBは選手会の要求通り試合数に比例した年俸を支払う代わりに、7月中旬から9月27日まで、50〜60試合を実施する案がある。一部選手は出場を拒否する可能性があり、合意していたプレーオフの出場枠拡大も選手会が反対に転じることが予想されるという。

 13日にはMLBがテレビ局との契約延長で合意間近と報じられた。現在年間3億2500万ドル(約348億円)を22〜28年まで年間4億7000万ドルで更新するという。MLBの収益増を知らされていなかった選手会のクラーク専務理事は声明で「数週間前から求めていた情報が一度も開示されなかった」と不信感をあらわにし、対立はさらに深まっている。