Monday, October 03, 2016 10:18 AM

元慰安婦への手紙拒否 安倍首相、韓国苦境に

 安倍晋三首相は3日の衆院予算委員会で、昨年12月の従軍慰安婦問題での日韓合意に関連し、追加措置として被害者への「おわびの手紙」を求める声が韓国にあることについて「毛頭考えていない。合意した内容を両国が誠実に実行していくことが求められている。(手紙は)内容の外だ」と述べ、手紙の発出を否定した。

 朴槿恵政権は、手紙による首相の謝罪は「譲れない」と国内に説明し、合意後も水面下で度々日本に手紙を求めてきた。安倍氏が公の場で拒んだため実現は難しくなり、韓国側は苦しい立場に立たされた。

 日本大使館前の少女像の撤去を日本から求められている朴政権に対し、国内からも交渉目標を達することができなかったとの批判が高まりそうだ。(共同)