Wednesday, June 17, 2020 10:23 AM

ハッキング優先で防御せず CIA、内部情報流出で

 【ワシントン共同】米メディアは16日、中央情報局(CIA)が、他国から情報を収集するための独自のハッキングソフトの開発などを優先し、職員による内部情報の窃取を防ぐ対策をしていなかったとする報告書をまとめていたと報じた。

 内部告発サイト「ウィキリークス」は2017年3月、スマートフォンやコンピューターに侵入する独自ソフトの開発など、CIAによるハッキング計画に関する内部資料を公開。CIAの検証チームが同年10月に作成した報告書を民主党上院議員が公開した。

 米メディアによると、報告書は「システムの安全を犠牲にし、サイバー兵器の開発を優先させた」と明記。CIAのサイバー部門では、ネットワークにアクセスできる人なら誰でもサイバー兵器の情報を利用できる状況だったという。