Wednesday, June 17, 2020 10:26 AM

米、イラン武器禁輸決議案 安保理提示、採択は困難

 【ニューヨーク共同】米国は16日、イランによる武器の輸出入を禁じた国連安全保障理事会制裁が10月に期限切れとなるため、禁輸措置を延長する新たな安保理決議案をメンバー国に提示した。ただ、常任理事国のロシアや中国は拒否権を行使するとみられ、採択は極めて困難だ。

 決議案が採択されなかった場合、米国は核合意に盛り込まれた「対イラン国連制裁の再発動」を求める構え。だが、核合意から一方的に離脱したトランプ政権による再発動要求は欧州諸国も妥当性を疑問視しており、先行きは不透明だ。

 2015年のイラン核合意は、イランの核開発を制限する見返りに国連制裁を停止したが、武器禁輸は5年後の今年10月まで続けるとした。