Thursday, June 18, 2020 9:40 AM

東芝、車両の動き予測するAI技術を開発

 東芝は、自車や周辺車両の動きを推定・予測する人工知能(AI)を開発した。

 同社のプレスリリースによると、「動き推定AI(Motion Estimation AI)」は車載カメラと動きを検知する慣性センサー(加速度センサー、角速度センサー)を使って自車両の動きを推定し、「動き予測AI」(Motion Prediction AI)は路上のほかの車両の動きを予測する。

 「動き予測AI」は、ディープニューラルネットワークを使用して、道路の形状などを一般化した幾何学的な特徴を入力し、多様な道路形状に対応して高精度な予想を実現した。「動き推定AI」は加減速が少ない比較的一定のペースで移動する車の動きを推定できる。

 これらの AIソリューションは、SLAMと動き予測の精度を大幅に向上させる。 SLAMは、車載カメラからの画像を使って周囲環境の立体地図生成と車両位置の推定を同時に行う技術。動き予測は、他車両の過去から現在までの動きを基に、時間の経過に伴う位置を推定する技術。

 東芝は今後、今回開発した技術を公道など実際の環境で評価し、2023年度の実用化を目指す計画だ。

https://www.toshiba.co.jp/rdc/detail/2006_04.htm