Friday, June 26, 2020 10:26 AM

感染集計、情報提供が鍵 米サイト開発の中国人院生

 世界の新型コロナウイルス感染状況を示すジョンズ・ホプキンズ大の特設サイト開発で、重要な役割を果たしたのが中国人大学院生の董恩盛さん(31)だ。ビデオ通話アプリでインタビューに応じ、国際機関や主要メディアを集計スピードで圧倒している理由の一つに、世界各地からの細かい情報提供と確認作業があると明らかにした。

 「忙しくて時間を見つけるのが大変だ」。特設サイトに運営責任者の一人として携わりながら、大学院の授業にも追われる日々という。国務省などによると、米国内の大学・大学院への留学者数は中国が長年最多で、董さんもその一人だ。

 山西省太原市で生まれ育った。重慶市の西南大で地理学を学び卒業後、アイダホ大大学院の修士課程で統計学を修了。昨年からジョンズ・ホプキンズ大大学院博士課程に入り、システム科学工学センターなどで学び始めた。「地理学と感染症の研究は密接に結び付いている」と強調する。(共同)