Monday, October 03, 2016 5:51 PM

機先制して利上げを クリーブランド連銀総裁

 クリーブランド連邦準備銀行のメスター総裁は3日、ブルームバーグラジオの番組に出演し、物価上昇率は安定しており、連邦準備制度理事会(FRB)は2%のインフレ目標達成を待つのではなく「経済の拡大が続くよう(物価動向の)機先を制する形で利上げすべきだ」と述べた。利上げペースは緩やかであるべきだとも強調した。

 10月に発表される経済指標が想定内であれば、11月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げすることも排除すべきではないとの見方を示した。11月のFOMCは大統領選の直前に行われ、市場では利上げ判断が見送られるとの見方が大勢だが、総裁は「われわれの判断に政治が入り込むことはない」とした。

 9月のFOMCではメスター総裁を含め3人が0.25%の利上げを求めた。(共同)