Tuesday, June 30, 2020 11:08 AM

かんぽ不正2448人処分 郵政、資格取り消しや停止

 日本郵政グループは30日、かんぽ生命保険と日本郵便による保険不正販売問題で、法令や社内規則に違反した営業担当者2448人に対し、保険募集人資格の取り消しや業務停止とする処分を決定したと発表した。大量の処分者を出し、不正のまん延が改めて浮き彫りになった。自粛中の保険販売の再開時期は未定だが、判断の条件も設定。グループが設置した外部有識者委員会の意見を踏まえて慎重に検討する。

 2448人の大半は、かんぽ生命から販売委託を受けた日本郵便社員で、今回の処分はかんぽ生命が保険業法に基づき決めた。今後、日本郵便が7月以降に順次懲戒処分を行う。

 契約の乗り換えで顧客に不利益を与えた恐れがある契約18万3000件を対象とした「特定事案調査」を受け決めた。内訳は、顧客に虚偽の説明をするなどした法令違反が341人で、顧客の意向に沿わない契約を勧めるなど社内規則違反は2107人だった。(共同)