Tuesday, June 30, 2020 11:09 AM
ボーイング主力機試験飛行 航空需要回復は不透明
【ニューヨーク共同】航空機大手ボーイングは29日、2度の墜落事故を起こし運航停止中の主力機「737MAX」の試験飛行を開始した。米連邦航空局(FAA)が発表した。運航再開に必要な承認の取得に向け大きな前進となる。
ただ新型コロナウイルスの感染拡大による旅客需要減を受け、737MAXの注文キャンセルが続出。今年1月に停止した生産を5月下旬から再開したものの稼働率は低迷している。燃費の良さなどから特に格安航空会社(LCC)から引き合いがあったが、LCCの経営体力が弱まる中、コロナ以前の状態に回復するかどうかは不透明だ。
事故原因は、機首が上がり過ぎて失速するのを防ぐため自動的に機首を下げる装置のソフトウエアの不具合による誤作動とされる。試験飛行はFAAの操縦士らが同乗し、3日間実施する予定。意図的に装置を作動させ、ソフトの改良が適切に行われているかどうかなどを検証する。
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