Tuesday, July 07, 2020 10:34 AM

中国が武器貿易条約に加盟 平和貢献強調、米けん制

 【北京、ニューヨーク共同】中国国連代表部は6日、張軍国連大使が武器貿易条約(ATT)の加盟手続きを行ったと発表した。通常兵器が紛争などに使われないよう取引を規制する条約で、米国は昨年に署名撤回を表明している。中国は平和に対する貢献をアピールし、国際世論で米国をけん制する狙いもあるとみられる。

 張氏は米国を念頭に「現在、一部の国が国際的な軍事コントロールの協定から撤退し、単独主義を行っている」と強調。中国は「多国間主義に立ち、規範的な武器貿易の秩序形成に貢献する」と述べた。

 張氏は6日に国連のグテレス事務総長に条約の加入書を手渡した。90日後に効力が発生するという。