Tuesday, October 04, 2016 10:46 AM

英ポンド急落31年ぶり安値 対ドル、EU離脱を懸念

 4日のロンドン外国為替市場で英ポンドが対ドルで急落し、一時1ポンド=1.273ドルをつけて1985年以来約31年ぶりの安値を記録した。メイ英首相が来年3月末までに欧州連合(EU)離脱の意思を通知すると表明したことをきっかけに英経済の先行き懸念が強まり、売りが加速した。

 対ユーロでも一時下落し、約3年2カ月ぶりの安値をつけた。通貨安は輸出を促す効果があるものの、物価高を招き英国経済に打撃を与える恐れがある。

 メイ首相はEU離脱交渉に当たって欧州単一市場へのアクセス維持よりも移民の流入制限を優先する姿勢を明確にしたことも、ポンド売りにつながった。(共同)