Thursday, July 16, 2020 10:16 AM

新標語でトランプ氏対抗 バイデン氏、盗用批判も

 【ワシントン共同】11月の米大統領選の民主党候補指名が確定しているバイデン前副大統領が、経済や環境政策で新スローガン「ビルド・バック・ベター(より良き再建を)」を打ち出した。新型コロナウイルス感染拡大による打撃からの抜本的立て直しを訴える狙いだが「米国第一」を旗印とする共和党のトランプ大統領のお株を奪うような愛国政策も含まれ、トランプ陣営からは「盗用だ」との批判が出る。

 「この危機のさなか、トランプ氏はほぼ株式市場にしか注目していない」。バイデン氏は今月、包括的な経済政策を発表した演説で、自分は「労働者や中間層に焦点を当てる」と強調した。

 トランプ政権の巨額減税を見直し、インフラ整備に力を入れる姿勢を示して「違い」をアピール。同時に、雇用重視や国内製造業復活、対中貿易の是正、米製品購入を促す「バイ・アメリカン」を掲げ、トランプ氏をほうふつとさせるポピュリズム(大衆迎合主義)も指摘される。