Tuesday, July 21, 2020 10:23 AM

71歳名将、再開後も指揮 社会問題解決への使命感も

 プロバスケットボールのNBAで、プレーオフを含め監督として歴代最多の通算1442勝を誇るスパーズのポポビッチ監督が30日(日本時間31日)にフロリダ州で再開するシーズンへの参加を決めた。新型コロナウイルスが収束する様子はないが、71歳の同監督はオンライン会見で「ここほど安全な場所を他に知らない」とリーグの感染症対策に信頼を寄せた。

 疾病対策センター(CDC)によると、65歳以上は新型コロナ感染時の重症化リスクが高い。リーグ最年長の監督は再開後に指揮を執るかどうかが注目されていた。シルバー・コミッショナーとも話したという指揮官は、可能な限り滞在区域外との接触を遮断する「バブル」と呼ばれる集中開催の環境に、「バブルが機能すれば(本拠地の)テキサス州にいるより安全」と述べた。

 ミネソタ州での白人警官による黒人男性暴行死事件に端を発した人種差別問題への抗議が続く中、NBAは選手が社会的公正を訴えるメッセージをユニホームに記すことを許可した。社会問題に積極的に口を開いてきたNBA5度制覇の名将も、白人の1人として現状への責任を感じている。(共同)