Tuesday, July 21, 2020 10:24 AM

英開発のワクチンで抗体 中国も、各国が確保へ

 【ワシントン共同】新型コロナウイルスのワクチンを開発する英オックスフォード大のチームと、中国の軍事科学院医療部門のチームがそれぞれ、接種した人に感染を防ぐ抗体ができ、有望だとする臨床試験の中間結果を英医学誌ランセットに20日発表した。

 実用化には大規模な最終試験で安全性や有効性を確認する必要がある。英チームは既に英国やブラジルで最終試験に進んだ。共同開発する英製薬大手アストラゼネカは9月の供給開始を表明し、欧米諸国がワクチンの確保で合意している。日本政府も同社と確保を協議。同社は8月にも日本で臨床試験を始める方向。

 英チームの試験には英国の18〜55歳の1000人余りが参加。接種した人は感染した細胞を攻撃する免疫反応が強まって、抗体ができた。28日後に再度接種した人にはさらに強い反応があり、深刻な副作用はなかった。