Tuesday, October 04, 2016 5:47 PM

難民集団受け入れ禁止提案 ハンガリー、可決の可能性

 ハンガリーの国民投票で、欧州連合(EU)内で難民受け入れを分担するとの決定に多数の反対票が投じられたことを受け、オルバン首相は4日、国会の承認なしに難民の集団受け入れを禁じる憲法改正案を国会に提出すると述べた。与党によると、11月8日に採決予定で、可決の可能性が高いとみられている。ハンガリー通信などが伝えた。

 オルバン氏は反対票を投じた国民が「330万人いた」と述べ、EUには加盟国の民族構成を変更する権利はないと強調、EUとの対立が一層深まる恐れがある。与党のフィデス・ハンガリー市民連盟は、憲法改正案は10月10日までに国会に提出されるとした。極右政党「ヨッビク」が支持し、可決に必要な3分の2に達する可能性が高いとみられている。

 国民投票は今月2日実施され、有効票数が有権者の過半数に届かず無効になったが、有効票の98%以上が反対票だった。(共同)