Wednesday, July 22, 2020 10:25 AM

台湾「裁判員裁判」導入 立法院が法案可決

 【台北共同】台湾の立法院(国会)は22日、刑事事件の裁判に市民の参加を定めた「国民裁判官法案」を賛成多数で可決した。日本の裁判員裁判と同様に裁判官3人と市民6人が一つの事件を担当。新法は2023年1月1日に正式に施行される。

 台湾では裁判官の汚職や殺人、性犯罪の量刑が「軽すぎる」といった批判や不満が根強い。浮世離れした判決を下す裁判官をやゆする「恐竜法官」という言葉も生まれ、市民参加による「司法改革」の議論が本格化していた。

 選出される市民は23歳以上。懲役10年以上が想定される「重要案件」が対象で、年間約500件になる見通しという。有罪は9人のうち3分の2以上の同意で決定する。最高司法機関、司法院は施行までの約2年半に裁判所や検察、弁護士らに新法の理解徹底を図る。施行後の6年間は毎年実施状況を点検し改善していくとした。