Monday, July 27, 2020 10:38 AM
三菱自3600億円赤字に 21年3月期、コロナ響く
三菱自動車は27日、2021年3月期の連結純損益が3600億円の赤字になる見通しだと発表した。新型コロナウイルス感染拡大による販売低迷が要因で、赤字額は前期の257億円から大幅に拡大し、リコール隠し問題で4747億円の巨額赤字となった05年3月期以来の水準となる。経営再建に向け、スポーツタイプ多目的車(SUV)「パジェロ」の生産から撤退。子会社パジェロ製造(岐阜県坂祝町)の工場での生産を21年度上期に停止し、閉鎖することも正式発表した。
20年4〜6月期連結決算は、構造改革費用などとして1200億円の特別損失を計上し、純損益が前年同期93億円の黒字から1761億円の赤字に転落した。4〜6月期の赤字は4年ぶり。売上高は57.2%減の2295億円だった。
三菱自の加藤隆雄最高経営責任者(CEO)は電話会見で、新型コロナを受けた経営環境について「経験したことがないほどの厳しさが続いている」と語った。21年3月期の連結売上高は前期比34.8%減の1兆4800億円にとどまる見通し。(共同)
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