Thursday, July 30, 2020 10:28 AM

再選で一転、対中融和も 在日米軍撤退「あり得る」

 【ワシントン共同】ボルトン前米大統領補佐官は29日、共同通信の単独インタビューに応じ、トランプ大統領が11月の大統領選で再選すれば、対中強硬から一転して融和姿勢を示し、さらなる貿易合意を模索する可能性があると指摘した。また在日米軍について、今年始まる駐留経費負担交渉が決裂すれば、日本撤退も「最悪の事態としてあり得る」と明言した。

 ボルトン氏は昨年9月までトランプ政権の安全保障政策を担当した元最側近。トランプ氏が国益より自身の再選を優先して対中強硬姿勢を強める場当たり的な外交姿勢を取り、損得勘定にこだわって同盟軽視を進めることで、東アジア情勢が不安定化する懸念を浮き彫りにした。

 ボルトン氏はトランプ氏の対中姿勢について「再選後、中国の習近平国家主席から祝意の電話を受ければ『貿易協議をしよう』と言うかもしれない」と指摘。貿易協議を優先し香港や少数民族ウイグル族弾圧などを軽視する立場に戻る「危険性がある」と述べた。