Monday, August 03, 2020 10:26 AM

中国版GPS誤差2〜3メートル 実測値、精度は目安以上

 【北京共同】中国政府は3日、全世界で正式運用を始めた独自の衛星利用測位システム(GPS)「北斗」の精度について最近1週間の実測値を平均した結果「誤差2〜3メートルで、公表している目安よりさらに良い」と発表した。中国は北斗の精度の目安を誤差10メートルと紹介している。軍事目的にも利用できるため、激しく対立する米国が警戒をより強めそうだ。

 記者会見した中国衛星誘導システム管理室主任の冉承其報道官は「設備を増強すればセンチ単位で精密に測定できる」と強調した。

 3日明らかにした実測値の平均による精度は全世界で誤差2.34メートルだった。上海で2.09メートル、ニューヨークで2.15メートル、シドニーで2.68メートル、パリで2.55メートルだった。