Tuesday, August 04, 2020 10:30 AM

九州豪雨1カ月犠牲者悼む 被災地で黙とう、花手向け

 九州を中心に甚大な被害をもたらした豪雨は熊本、鹿児島両県への大雨特別警報発令から4日で1カ月となった。球磨川が氾濫し、25人が犠牲となった熊本県球磨村では松谷浩一村長と職員ら約60人が黙とう。入所者14人が亡くなった村の特別養護老人ホーム「千寿園」には遺族らが訪れ、献花台に花を手向けた。熊本県では新型コロナウイルスの影響で人手確保が課題で、土砂やがれきの撤去が難航している。

 内閣府は7月の豪雨で住宅が半壊した世帯の一部に対し、被災者生活再建支援金を支給する方向で検討していると明らかにした。全国知事会の要望を踏まえた。

 蒲島郁夫県知事は県の災害対策本部会議で「一日も早く被災者が安心できるよう、生活再建に取り組む」と強調した。その後の記者会見では、千寿園について、避難のタイミングが適切だったかどうかなどを施設や村と共に検証する考えを明らかにした。(共同)