Monday, June 27, 2016 11:14 AM

EU、離脱の事前交渉拒否 英、早期通知に否定的

 ドイツのメルケル首相は27日、英国の欧州連合(EU)離脱を巡り、EU側が求めるのは離脱通知後の正式交渉だと強調、英国が模索する事前の非公式交渉は「あり得ない」と述べ、早期の交渉入りを求めた。一方、キャメロン英首相の報道官は27日、離脱手続きを始めるかどうかは英国が決める問題だと強調、即時の離脱通知に否定的な考えを示した。

 離脱交渉の主導権を巡るEUと英国の駆け引きが激化した。メルケル首相は27日、フランスのオランド大統領とイタリアのレンツィ首相をベルリンに招き、緊急首脳会談を開催する。

 EUは他の加盟国に動揺が波及することを懸念し、一刻も早い事態収拾を狙うが、英国は非公式交渉で可能な限り有利な条件を引き出した上で、正式交渉入りしたい考えだ。キャメロン首相も交渉入りは10月までに選ばれる次期首相の就任後と主張している。(共同)