Tuesday, October 14, 2025 7:01 AM

MSとソフトバンク、英ウェイブに20億ドル出資検討

 マイクロソフト(MS)とソフトバンクは、自動運転車(AV)向け人工知能(AI)の開発に取り組む英企業ウェイブ(Wayve)に最大20億ドルを出資する協議を行っている。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が13日、複数の関係筋の話として伝えた。売却が成立すれば、ウェイブの時価総額は約80億ドルになるという。

 銘柄分析のグルフォーカスによると、ウェイブはAV技術開発において従来とは異なる取り組みをする新興企業の一つ。ウェイブのAIモデルは、あらかじめ設定されたルールや地図を使うのではなく、人間の運転行動を観察し、実際の状況に合わせて変化することで学習する。同社は、常に学習することでより賢く、安全になる車の開発を目指している。

 AIを活用した交通関連企業への投資は増えている。エヌビディアは今年、英国のAI産業の改善に向けた27億ドルの投資計画の一つとして、ウェイブに5億ドルを出資すると発表した。

 MSはオープンAIなどの新興デジタル企業との提携を通じて、既にAI分野で強固な人脈を築いている。一方、ソフトバンクは次世代AIとロボットの成長見通しに基づき、技術投資ポートフォリオの再構築を続けている。