Tuesday, August 04, 2020 10:32 AM

朝鮮石炭密輸、一時中断 コロナ対策か、国連報告書

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の下で制裁違反の有無を調べる専門家パネルは3日に制裁委に提出した報告書で、北朝鮮が1月下旬〜3月上旬、海上で積み荷を移し替える「瀬取り」による石炭密輸出を中断していたことを明らかにした。新型コロナウイルスの防護措置とみられる。

 石炭は北朝鮮の貴重な外貨獲得源。輸出先の大半は中国とみられ、新型コロナの一大感染地だった中国との接触を減らす目的だったもようだ。

 瀬取りなどによる石油精製品の密輸入はその間も継続。安保理決議が定める年間供給上限の50万バレルを大幅に上回る計160万バレル以上を1〜5月に輸入したと日米など43カ国が指摘した文書を引用した。中国やロシアは同文書に「証拠が不十分だ」と反論したという。