Monday, August 10, 2020 10:30 AM
電子図書館、貸し出し急増 新型コロナで前年比5倍も
公共図書館での電子書籍の貸出件数が急増している。新型コロナウイルスの感染が広がる中、図書館に出掛けずに借りられる利便性が理由。電子書籍を扱う「電子図書館」を持つ自治体は全体の5%にすぎず、関係者からは新型コロナが普及の契機になるとの声も上がる。
緊急事態宣言が出ていた4、5月が特に顕著で、図書館運営最大手の図書館流通センター(東京)によると、78自治体が利用する同社の電子書籍貸し出しシステムで、5月の貸し出し実績が前年同月比5.3倍の8万5392件だった。6月以降も前年を上回る傾向が続いているという。
同社は「4月ごろからサービスへの問い合わせが急に多くなった。コロナを受け、導入を検討する自治体が増えたようだ」と驚く。紀伊国屋書店(東京)が運営するシステムを導入している徳島県立図書館では3〜5月の電子書籍閲覧数が前年同期比3.5倍だった。(共同)
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