Tuesday, August 11, 2020 10:43 AM

自動車関税、26年撤廃へ 日英貿易協定チーズで詰め

 日英両政府が新たな貿易協定で、日本から輸出する自動車にかかる関税を段階的に下げ、2026年に撤廃することで一致したことが11日、関係者への取材で分かった。英国が離脱した欧州連合(EU)と日本の間の経済連携協定(EPA)に準じた形となる。チーズの関税の取り扱いで詰めの協議を行い、今月中の大筋合意を目指す。

 19年2月に発効した日欧EPAで、日本はEUからの農産品の一部に輸入枠を設定しているが、日英協定では英国を優遇する新たな輸入枠は設けない方向だ。ただ、英国は日本が輸入するブルーチーズについて、日欧EPAの枠内での優遇措置を求め、残された課題になっているという。

 英紙フィナンシャル・タイムズ電子版は10日、日本が輸入するチーズに課す関税などの取り扱いを巡り難航していると報じた。日欧EPAでは、ブルーチーズやカマンベールといったチーズは一定の輸入枠を設け、枠内分の関税を16年目になくす。チェダーなど「ハード系」と呼ばれるチーズは枠を設けず16年目に撤廃することにしている。(共同)