Wednesday, August 12, 2020 10:41 AM

関西私鉄4社が赤字転落 コロナ直撃、鉄道利用減

 関西の大手私鉄4社の2020年4〜6月期連結決算が12日、出そろった。新型コロナウイルスの感染拡大で鉄道利用者が大幅に減少し、純損益は全社が赤字に転落した。各社によると、近鉄グループホールディングス(HD)と南海電気鉄道は四半期ベースで過去最大の赤字を計上。京阪ホールディングス(HD)は4〜6月期として初の赤字となった。

 12日に決算発表した阪急阪神ホールディングス(HD)は、売上高が前年同期比40.5%減の1112億円で、純損益は189億円の赤字(前年同期は213億円の黒字)だった。プロ野球の開幕延期で阪神タイガースの公式戦が減ったことや、宝塚歌劇団の公演中止も響いた。

 近鉄グループHDの売上高は62.1%減の1139億円、純損益は239億円の赤字(前年同期は91億円の黒字)だった。傘下の旅行会社KNT-CTホールディングスの収益悪化が直撃した。(共同)