Tuesday, August 25, 2020 10:21 AM

ビオニア、米ブレーキ事業をZFに1ドルで売却

 スウェーデンの車載エレクトロニクス大手ビオニア(Veoneer)はこのほど、赤字続きの米国のブレーキ事業をドイツのZFに1ドルで売却した。

 オートモーティブ・ニュースによると、2018年にオートリブから分離独立したビオニアは、20年4月下旬に米ブレーキ事業の売却計画を発表したが、相手先は明かしていなかった。

 ビオニアは、今回の事業売却で20年と21年の年間のマイナスのキャッシュフローが8000万ドル以上減ると見込んでいる。同社は日本と中国でも合弁事業を完全譲渡し、2月に手続きを完了していた。

 ビオニアの広報は「この発表によって、当社はアクティブセーフティー(予防安全)とレストレイントコントロール(乗員保護装置)に集中的に取り組む戦略を進められる」と話している。

 ビオニアは、先進運転支援システム(ADAS)向けのレーダー、ビジョンシステム、ソフトウェアを製造している。13カ国に拠点を置き、総従業員数は7600人。19年の売上高は19億ドル。