Tuesday, August 25, 2020 10:39 AM

過去事件と類似の神経剤か ロシア反体制派、独で特定作業

 【ベルリン共同】ロシア反体制派ナワリヌイ氏に毒物使用の兆候があると発表したドイツの病院は25日も同氏から検出した物質の特定作業を続けた。病院によると、物質は酵素の働きを妨げるコリンエステラーゼ阻害剤で、アルツハイマー治療薬のほか、猛毒の神経剤や殺虫剤にも使われる。欧米メディアは、ノビチョクなど同阻害剤のグループに属する神経剤が過去の事件で使われたと相次いで報じた。

 英国では2018年に元ロシア情報機関幹部のスクリパリ氏と娘ユリアさんがノビチョクで襲われ、英当局はロシア人の男を容疑者と特定した。

 報道によると、コリンエステラーゼ阻害剤は神経から筋肉にメッセージを伝える酵素の働きを妨げる作用がある。