Wednesday, August 26, 2020 10:13 AM

日産、新車開発の電算処理をクラウド環境に移行

 日産自動車は、自社の高性能コンピューティング(HPC)環境で行っていた電算処理をオラクルが提供するクラウド電算基盤「オラクル・クラウド・インフラストラクチャー」に移行する。

 日産はデジタル製品設計プロセスにより、車の燃費、信頼性、安全性を向上させるための迅速かつ重要な設計決定を行ってきた。今回の決定で、構造シミュレーションおよびリモート可視化のためにオラクル・クラウドのGPUテクノロジーを活用する自動車メーカーの1つになる。大量のデータ転送と人的コストを削減しつつ、シミュレーションで生成された全てのデータをクラウド内の3D OpenGL方式で簡単に表示することができるようになる。

 また、車の空力特性および構造破損における設計および試験に、ソフトウェアを用いた計算数値流体力学(CFD)と構造シミュレーション技術を使っているが、クラウドでの実行で、パフォーマンスとコストの改善を見込んでいる。