Thursday, October 06, 2016 9:58 AM

金融緩和策を説明 G20財務相会議開幕へ

 日米欧に新興国を加えた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が6日夜(日本時間7日朝)、ワシントンで開幕する。世界経済は新興国経済の減速などで低成長に陥りつつあり、底上げを議論する。日銀の黒田東彦総裁は、金融緩和政策の軸足をお金の量から金利操作に移した狙いを説明する。

 日本側は、財務省の浅川雅嗣財務官が麻生太郎財務相の代理として出席する。安倍政権は2016年度第2次補正予算案などによる経済対策と、働き方改革などの構造改革を打ち出した。金融緩和策と組み合わせて景気の腰折れを防ぎ、世界経済の成長加速に貢献する姿勢をアピールする。

 世界経済は英国の欧州連合(EU)離脱問題や中国の過剰設備問題、原油価格の変動など多くのリスクを抱える。各国が課題を点検し、効果的な政策を総動員することを確認する見通しだ。脱税やマネーロンダリング(資金洗浄)対策でも連携を深め、監視を強める。(共同)