Wednesday, August 26, 2020 10:28 AM

ホワイトハウスを選挙利用 大統領、長官が異例演説

 【ワシントン共同】トランプ大統領(74)は25日、2日目の共和党大会でメラニア夫人(50)の演説をホワイトハウスで行うなど大統領権限を最大限駆使し、全力で再選を目指す姿勢を鮮明にした。最側近のポンペオ国務長官には現職長官として異例の演説をさせ、公職の選挙利用との批判が噴出しても意に介する様子はない。共和党大会は最終日の27日にトランプ氏が行う党候補指名受諾演説に向け、礼賛ムードの盛り上げが続く。

 「米国第一主義で米国は安全になった」。外遊中のポンペオ氏はイスラエルで収録した演説でトランプ氏をたたえた。米メディアによると、第2次大戦後の歴代長官は外交政策を国内の党派争いから分離すべきだとの考えに基づき、党大会での演説を控えてきた。ポンペオ氏自身、7月に国務省職員に党派色の強い政治活動から距離を置くよう指示していたという。

 民主党候補バイデン前副大統領(77)の陣営は「職務のあからさまな政治利用だ」と批判。連邦政府職員の政治活動を禁じた法に抵触する疑いもあるとして同党議員が調査を始め、ビーガン国務副長官に説明を求めた。