Wednesday, August 26, 2020 10:30 AM

インフル接種、高齢者から コロナ検査、診療体制拡充

 政府は26日、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザが今冬に同時流行した場合に備えた対策パッケージをまとめた。インフルエンザワクチンを高齢者に優先接種する方針を示したほか、新型コロナの検査、診療体制を拡充。危険度が5段階で2番目に高い「2類相当」となっている感染症法上の位置付け見直しも検討する。28日に開く方向で調整している記者会見で、安倍晋三首相が発表する。

 症状だけでは見分けがつかないインフルエンザ患者の増加が見込まれる中で、医療現場の混乱を回避するのが狙い。

 検査、診療体制では、インフルエンザ治療を担ってきた地域の診療所が、どちらの検査も行える仕組みづくりを急ぐ。新型コロナの検査は現在、帰国者・接触者外来や地域の検査センターが担っているが、インフルエンザの流行で発熱症状のある人が殺到すれば、対応しきれなくなる恐れがあるためだ。診療所には、マスクやガウンなどの防護具を無償で配布する。(共同)