Thursday, August 27, 2020 10:25 AM

住宅集約地域の防災強化 政府が省庁横断組織

 住宅や商業施設を集約した「コンパクトシティー」の防災対策を強化するため、政府が省庁横断組織をつくった。豪雨で浸水するといった被害が起きており、安全度を向上させる狙い。9月上旬には自治体向けの手引を作成する。

 地方都市は人口減少や店舗の郊外立地が進み、市街地の密度が低下。政府は暮らしやすさや、行政サービスの効率化を目指し、一定区域に都市機能を集約するまちづくりを推進している。

 ところが、自治体が設定した居住誘導区域と、災害リスクの高い地域が重なっているケースがあり、浸水被害も発生。6月の法改正で、市町村はコンパクトシティーの計画に防災指針を盛り込むことが求められた。指針には、堤防や避難路の整備、集団移転、土地の利用規制といった具体策を盛り込む。(共同)