Thursday, October 06, 2016 10:20 AM

セブンとH2O資本提携 そごう西武、関西3店売却

 流通大手セブン&アイ・ホールディングスは6日、傘下の百貨店そごう・西武が持つ大阪、神戸の3店舗を、関西が地盤のエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングに売却することを柱とする資本業務提携を結んだと発表した。不振の百貨店事業を再編し経営資源を首都圏の旗艦店に集中。京阪神の店舗網拡充を目指すH2Oと思惑が一致した。セブン&アイはコンビニ事業の出店も抑制し、グループ拡大路線から転換する。

 関係強化のため約57億円分の発行済み株式を互いに持ち合う。セブン&アイの構造改革が百貨店業界の再編に発展した。個人消費の低迷や主力の衣料品の不振、訪日客の「爆買い」一巡で、全国で百貨店の閉鎖が相次ぐ。経営の効率化のため、今後も各社は店舗網の見直しを迫られそうだ。

 そごう・西武は売上高で業界4位、H2Oは同5位だ。H2Oへ売却するのは、そごうの神戸店(神戸市)と西神店(同)、西武高槻店(大阪府高槻市)。閉鎖や譲渡を発表した店舗以外の営業は当面継続する。(共同)