Friday, September 04, 2020 10:44 AM

総裁選、街頭演説開かず 自民、コロナ禍で異例対応

 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選は、出馬表明した菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長の3氏が4日、支持拡大へ動きを活発化させた。菅氏陣営は選対本部を発足。岸田氏は地方行脚を始め、石破氏は政策集「石破ビジョン」を発表した。総裁選挙管理委員会は選挙期間中、新型コロナウイルス対策のため街頭演説を実施しないと決めた。事実上の次期首相を決める総裁選で全国遊説を行わない異例の対応となる。

 総裁選は8日に告示し、同日中に演説会と共同記者会見、9日に党青年局・女性局主催の公開討論会、12日に日本記者クラブ主催の討論会を実施する。14日に投開票し、新総裁を選出する。

 3氏が争う構図が固まる中、菅氏選対本部が発足。小此木八郎本部長は「一人一人が菅氏に代わって応援を呼び掛けてほしい」と求め、山口泰明事務総長は「いかにも決まったような報道があるが、正々堂々と政策を訴えて判断を仰ごう」と力説した。(共同)