Friday, September 04, 2020 10:45 AM

大統領選前にワクチン? 米、担当者「可能性低い」

 【ワシントン共同】トランプ大統領の再選がかかる11月3日の大統領選前に新型コロナウイルスのワクチンが登場するかどうか注目が集まっている。疾病対策センター(CDC)が11月初めにも投与する想定で各州に準備を求めたことが判明。だが政権のワクチン戦略担当者は3日、可能性は「極めて低い」と語り、情報が交錯している。

 製薬大手ファイザーのブーラ最高経営責任者(CEO)は3日、開発中のワクチンについて、順調なら10月中にも食品医薬品局(FDA)など規制当局に承認や緊急使用許可を申請すると述べた。ニューヨーク・タイムズ紙などが報じた。

 再選への支持を狙いトランプ氏が選挙前の許認可をFDAに迫っているとの観測も広がる。マクナニー大統領報道官は3日の記者会見で「誰も圧力をかけていない」と突っぱねた。だが野党民主党上院トップのシューマー院内総務は「人の生死に関わるワクチンが政治的に扱われれば、国民がワクチンを信頼しなくなる」と声明で指摘した。