Thursday, October 06, 2016 5:42 PM

トランプ陣営が軌道修正 イスラム教徒の入国禁止

 共和党大統領候補のトランプ氏が掲げるイスラム教徒の入国全面禁止政策について、党副大統領候補のペンス氏は6日、CNNテレビで「トランプ氏は今、その立場を取っていない」と明言した。投票日まで約1カ月に迫る中、差別的な政策との批判を和らげるため、トランプ陣営として軌道修正を図った格好だ。

 トランプ氏自身も最近は「入国禁止対象はテロを支援している国家から来る人々」とし、全てのイスラム教徒が対象ではないと説明していた。ただ「徹底した身元検査」の導入を訴えていたため、主張の後退か拡大なのか明確でないと指摘されていた。

 トランプ氏は昨年12月、過激派組織「イスラム国」(IS)に感化された犯人によるカリフォルニア州での銃乱射を受け、イスラム教徒の多くが米国に憎悪を抱いているとして、入国を「全面的、完全に禁止すべきだ」と訴えていた。(共同)