Friday, September 11, 2020 10:46 AM

外国人労働者、2.7倍 人口流出の被災3県

 東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県で働く外国人労働者数が、震災前の2.7倍に増えていることが11日、分かった。震災直後は多くの外国人が帰国したが、復興が始まると全国を上回るペースで増加。人口が流出する中、貴重な働き手として地域を支えてきた。ただ新型コロナウイルスの影響もあり、受け入れを巡る状況には厳しさも出ている。震災発生から9年半となった。

 厚生労働省によると、全国の外国人労働者数は2019年10月時点で約165万8800人と、震災前の10年10月の2.5倍。このうち被災3県は、約1万400人だったのが約2万8300人と2.7倍になり、増加ペースは全国を上回る。

 震災の影響で被災地の外国人が一時急減した11年10月以降の伸びは顕著で、全国で2.4倍なのに対し、3県は3.7倍だった。(共同)