Monday, September 14, 2020 10:26 AM

米、ファーウェイ禁輸強化 半導体遮断、日本影響必至

 米政府は15日、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に対する制裁強化で、米国の技術を使う企業から同社への半導体輸出を全面的に禁止する。事実上の供給遮断でファーウェイのスマートフォン生産に打撃を与える狙いだ。ハイテク分野の米中分断が進み、日本の部品メーカーも「無傷ではいられない」(業界関係者)と不安視する。

 中国製の機器使用を通じた情報流出を警戒するトランプ政権は8月、外国製の半導体の輸出禁止対象を拡大。ファーウェイの設計に基づく半導体だけでなく、同社が設計していない汎用品も対象に加えた。

 半導体分野では米国の技術は不可欠だ。米国の制裁強化により半導体を調達できず最新スマホの生産が滞る恐れがあり、ファーウェイに大きな打撃となる。(共同)