Thursday, September 17, 2020 10:12 AM

マスクよりワクチン重視 トランプ氏、専門家と対立

 【ワシントン共同】新型コロナウイルス対策を巡り、トランプ大統領と疾病対策センター(CDC)幹部が16日、マスク着用を巡っても対立した。CDC側が着用による流行抑止を訴える一方、マスク嫌いのトランプ氏は「マスクがワクチンより有効だということは決してない」と主張し、早期普及を掲げるワクチン重視を鮮明にした。

 11月の大統領選に向け、新型コロナ対策は最重要争点の一つとなっている。マスクについてトランプ氏は「好まない人もいる」と述べ、着用呼び掛けに消極姿勢を維持。民主党の大統領候補バイデン前副大統領は16日の会見で、当選すれば全州知事に着用義務化を命じる大統領令を検討するとし、違いを強調した。

 16日の上院委員会の小委員会公聴会でCDCのレッドフィールド所長は「ワクチン接種で免疫ができない場合もある。マスクの方が有効だ。マスクは公衆衛生を守る最強の道具で全国民に着用を勧める」と証言した。