Friday, September 18, 2020 10:25 AM

台湾海峡付近で軍事演習 中国、米高官訪台けん制

 【北京、台北共同】中国国防省の任国強報道官は18日、中国軍東部戦区が台湾海峡付近で軍事演習を同日から始めたと明らかにした。クラック米国務次官(経済成長・エネルギー・環境担当)が台湾を訪れており、けん制する狙い。中国政府が北京市内で開いた記者会見で述べた。

 台湾独立志向の与党、民主進歩党(民進党)の蔡英文総統は18日夜の夕食会にクラック氏を招待。米台の連携強化に対し、「一つの中国」原則を掲げる中国は反発している。

 軍事演習について任氏は「国家の主権と完全な領土を守るため正当で必要な行動だ」と訴えた。その上で、中国軍は外部勢力の台湾への干渉と「台湾独立」の分裂行動を打ち砕く断固とした意志と十分な自信、能力があると警告した。