Tuesday, September 22, 2020 10:27 AM

国連75年、国際協調宣言 新型コロナ復興へ行動を

 【ニューヨーク共同】国連総会(193カ国)は21日、国連創設75年を記念する高官級会合を開催した。「国連史上最大の課題」である新型コロナウイルス大流行からの復興に向け「多国間主義は選択肢ではなく、必須だ」と強調し、国際社会に協調した行動を促す記念宣言を採択した。

 グテレス事務総長は演説で、気候変動や核兵器拡散、生物多様性の喪失、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)など「多国間の課題は余るほどあるが、多国間の解決策は不足している」と指摘。国連憲章を引用し「目的を達成するため、努力を結集しよう」と呼び掛けた。

 各国演説で、シャレ米国連次席大使代理は中国を念頭に「国連は独裁政権に対し無防備すぎる」と苦言を呈した。中国の習近平国家主席は「多国間主義の真の支持者であり続ける」と述べ、トランプ政権の単独行動主義を暗に批判した。