Wednesday, September 23, 2020 10:16 AM

デジタル庁新設、加速指示 首相、年末に基本方針策定

 菅義偉首相は23日の「デジタル改革関係閣僚会議」の初会合で、政権の看板施策として掲げる「デジタル庁」の新設に関して「検討を加速し、年末には基本方針を定め、次の通常国会に必要な法案を提出したい」と述べ、作業を急ぐよう指示した。併せて省庁間の縦割りを排除した協力体制を構築し「スガノミクス」を本格的に始動させる。

 来年1月からの通常国会には、デジタル分野の重要法案であるIT基本法を抜本改正する法案も提出する方針だ。全閣僚が出席した23日の会議で、菅氏は「全ての閣僚においては、この大きな改革に全力で協力していただきたい」と強調。内閣の総力を挙げて取り組む姿勢を鮮明にした。

 安倍政権では新型コロナウイルスの感染拡大を受けた給付金の支給手続きなどが混乱し、行政のデジタル化対応の遅れが露呈した。菅氏は各省庁の縦割りが原因の一つとして、各省庁の関連部署を集約し、デジタル関係の政策全般を担う新組織となるデジタル庁の新設を打ち出している。(共同)