Wednesday, September 23, 2020 10:19 AM

トランプ氏、国連で中国非難 習氏「コロナ政治化反対」

 【ワシントン、北京共同】トランプ大統領は22日、国連総会の一般討論演説で、新型コロナウイルスを「中国ウイルス」と呼んで「この疫病は中国が世界に拡散させた」と指摘し「国連は中国に責任を取らせなければならない」と非難した。再選を狙う11月の大統領選に向け、対中強硬姿勢をアピールした。

 一方、中国の習近平国家主席は、新型コロナに関し「政治問題化、汚名を着せることに反対する」と話し、トランプ氏をけん制した。両首脳とも新型コロナ感染防止のためニューヨークの国連本部での演説は見送り、事前収録したビデオを放映した。

 トランプ氏はコロナについて「ワクチンを配布し、ウイルスに打ち勝ち、大流行を終わらせる」と表明。世界保健機関(WHO)が事実上、中国に操られ「人から人への感染の証拠はないと誤った宣言を出した」と主張した。貿易や環境問題でも中国批判を展開した。