Friday, September 25, 2020 10:34 AM

日中関係安定「共に責任」 首相、習主席と初電話会談

 菅義偉首相は25日夜、中国の習近平国家主席と初めて電話会談した。日中関係発展を見据え、首脳間を含むハイレベルで、2国間や国際的な課題に対して緊密に連携することで一致した。「日中関係の安定は、両国だけでなく地域や国際社会のために極めて大事で、共に責任を果たしていきたい」と述べた。延期された習氏の国賓来日に関しては協議しなかった。中国公船による沖縄県・尖閣諸島周辺への領海侵入を念頭に「東シナ海情勢」への懸念を伝えた。

 日本政府関係者によると、首相は拉致問題を含む北朝鮮への対応について提起。両首脳は、引き続き日中が連携することを確認した。新型コロナウイルス感染症に関し、引き続き両国がさまざまなルートで協力することも申し合わせた。

 両首脳は、新型コロナ対策で実施している水際措置に絡み、ビジネス関係者の早期の往来再開に向け、協議を継続する方針で一致した。(共同)