Friday, September 25, 2020 10:34 AM

米中、コロナ対応で応酬 安保理「恥知れ」「雑音」

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は24日、高官級公開会合をオンラインで開いた。中国やロシアから新型コロナウイルス対応を批判された米国のクラフト国連大使は「全員恥を知れ。今日の議論には驚き、うんざりした」と語気強く反論。中国の張軍国連大使は「米国からまた雑音が聞こえた」とやり返し、非難の応酬になった。

 会合は「新型コロナ後の国際的統治」が議題。グテレス国連事務総長は冒頭、世界的大流行は「国際協調のテストであり、私たちは基本的に失敗した」と語り、各国の足並みの乱れに苦言を呈した。

 中国の王毅国務委員兼外相は「困難なとき、大国は冷戦思考の偏見を捨て(他国と)歩調を合わせる道徳的な義務がある」と述べ、米国に国際協調を要求。ロシアのラブロフ外相は、世界最多の感染者を抱える米国が感染拡大の責任を中国に負わせようとしていることを念頭に「国内問題の責任を海外に求める誘惑がある」と指摘した。